中国14億の市場は幻想にすぎない②
何が言いたいのかというと、資本主義では、その時代に著しく成長した国であっても、 世界全体で見ればその国の主要な購買層は「氷山の一角」であり、ある程度の割合に限られるということです。
| 時代 | 覇権国 | 覇権国人口 | 世界人口 | 世界に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1870年代 | 英国 | 約3,200万人 | 約13億人 | 約2.5%(英米合計で約5.4%) |
| 1950年 | 米国 | 約1億5,000万人 | 約25億人 | 約6% |
| 1990年 | 日本(バブル期) | 約1億2,500万人 | 約57億人 | 約6.5%(日米合計) |
※1870年代の米国の人口は約3,800万人
※1990年の米国の人口は約2億5,000万人
仮に中国単独で見た主要購買層を4億人から14億人に増やすためには、 世界人口に対する割合を8%と見た場合でも、単純計算で世界の人口は175億人が必要になります。
ところが、2025年現在の世界の人口は82億人程度に過ぎません。
要は、中国の残りの10億人を富裕にするための世界中の有効需要が全然足りない、ということになります。
資本主義経済は光と陰、氷山として水面上に出る富める者は少数ですが、 水面下にある氷には数多くの人がいる、という話になるのです。
ですから、「中国14億人の市場」という言葉は、経済成長を促す主要購買層としては、幻想に過ぎない、ということになります。